黄砂の事をわかりやすくご説明します。時期やピークをはじめ、原因から被害状況など色々まとめました。
春になると騒がれる黄砂。
今は、PM2.5やスギ花粉も騒がれますが、黄砂も大変な事になっています。公園やグラウンドでの砂嵐程度であれば良いですが、そんなに甘くはありませんよ。
黄砂の原因をわかりやすく
春になるとPM2.5だ、花粉症だ、黄砂さまだ。と騒がれますし気になりますよね。今回は、黄砂にスポットをあてましたので見て行きましょう。
まず抑えなければいけないのが、発生元。
代表的な黄砂の発生元ですが、中国のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などから砂が飛んできます。日本の西に位置する大陸からになりますね。
この発生元ですが、砂漠になるので当然ですが年間の雨量がとても少ない。100mm-500mmになります。東京都の1ヶ月~4ヶ月分程度の雨の量しか1年間で降りません。
もう、カラッカラなんですよね。
そこに強風がふき、砂嵐となって上空に上がります。
よく学校などの校庭の砂が、強風のときに舞い上がるのを覚えていますか?それが砂漠などで起きています。面積で表すと校庭どころの騒ぎではなく、上記3つのエリアで日本国土の約5倍の面積になるんですね。
そのような広範囲で上がった砂は、ジェット気流(偏西風)と言う強い風の流れに乗って日本へやって来ます。
ジェット気流の高さは、飛行機が飛ぶ高さとほとんど同じで1万メートル程度の高さです。
ジェット気流は速度が早いため、黄砂が気流に乗ると日本へは4日程度の期間で飛んでくると言われます。2週間ほどで地球を一周することも研究で発表されているんです。
どの程度の量が飛んでくるかは、韓国の発表ですと5割り程度が日本と韓国に落下してくるとの事。困ったものです。
砂漠の砂が上空まで舞い上がり、ジェット気流にのって日本へやってくる。日本と韓国が大きな被害者。まとめるとこんな感じですね。
黄砂の被害をわかりやすく
では、なぜ黄砂は騒がれるのでしょう。
- 見通しや、日照が悪くなる。
- 建物や屋外の色々な箇所に砂が落ち、洗濯物や車など汚れる。
- 人が吸い込むと、喘息やアレルギーや脳梗塞などが懸念される。
- PM2.5は、黄砂に付着して飛んでくる。
大きくまとめると、こんなところでしょう。
一番は、やはり人体への影響ですね。
花粉症の人は、黄砂を一緒に吸うと症状がひどくなります。アレルギーや喘息もちの人は、黄砂に付着している微生物の影響でひどくなります。体内に入った黄砂は血管でつまり脳梗塞を起こす事もあります。
基本的には良いことがありません。
東アジア全体で、毎年の被害総額は約7000億円だそうです。砂だらけになり、体内に入ると炎症が起こり始める。本当に困ったもんです。
黄砂の時期やピークをわかりやすく
では、やっかいな黄砂の時期はいつからいつまでなのでしょうか?
正確に言うと一年中です。
ですが日本では、9割りが2月から5月の間になります。ピークは4月と言われます。春が黄砂の時期と考えて問題ないでしょう。
なぜ、春に集中しピークが4月になるのかですが、発生元での気候や気圧などが問題です。
- 冬は風が弱く、砂漠の場所によっては雪に覆われていて砂が舞い上がりにくい時期になります。
- それから春になると、暖かくなり風も強くなり舞い上がり飛んできます。
- 夏から秋になると、雨の量が増え地面から黄砂が舞い上がらなくなります。
春になると暖かくなり、乾燥しだした砂漠の砂が風で舞い上がり、ジェット気流に乗って春に飛んできます。4日程度で。
黄砂にとってベストコンディションは4月。ピークは4月です。
夏から冬は、砂漠が絶好調に乾燥していない時期とでも言いましょうか。黄砂は、夏の上空での観測はありますが、地上では観測されていません。
黄砂が地上で観測されるのは、春・秋・冬ですね。
花粉症シーズンと同じ時期の2月から5月の春でピークは4月ですが、黄砂はPM2.5を一緒に運んで飛んできます。本当に困りものです。
黄砂対策をわかりやすく
では、どのように対策をすればよいのでしょうか。
- 外出しない。
- マスクをする。
- 眼鏡をする。
- 空気清浄機を使う。
- 洗濯物は外で干さない。
などなど。見ていただくとわかりますが、花粉症対策と同じですね。
スギ花粉・PM2.5と、黄砂の大きさを比較してみると、スギ花粉(30μm)>黄砂(3-4μm)>PM2.5(2.5μm)になります。
黄砂やPM2.5はスギ花粉よりも小さく、そのため肺の奥や血管にまで入り込むんですね。
なので対策は、マスクであればPM2.5対応などの超微粒子を防げるマスクが良いです。空気清浄機なども、PM2.5対応が今はほとんどですよね。そして、衣服へはつかないように洗濯物は乾燥機や部屋干しにする。
こんな対策しかありません。
『外出してはいけません』と言ってもムリですからね。
まとめ
- 砂漠の砂が舞い上がり、ジェット気流によって飛んでくる。
- 人が吸い込むと、喘息やアレルギーや脳梗塞などが懸念される。
- PM2.5は、黄砂に付着して飛んでくる。
- 黄砂の時期は、2月から5月の春でピークは4月。
- 対策は、PM2.5対応のマスクや空気清浄機を使用し、洗濯物は外干し禁止。
一昔前は花粉症しかスポットがあたりませんでしたが、今では黄砂やPM2.5も気になります。困っている方も多いのではないでしょうか?
対策と言う対策は自己防衛しかありません。身体に異常が現れる前にマスクぐらいはしたいものですね。
テレビで、黄砂やPM2.5の話題が多くなったら薬局へ急いでください。
ありがとう。aki