夏休みのお手伝いに限らず、普段からお手伝いを自発的にしてもらえるようにするにはどうすれば良いのか。
今、あなたの子供がお手伝いをしていても、是非見てください。
そして、これからお手伝いを始めさせようと思っているや、続かない方は参考にしてね。
夏休みになると計画表を作って、お手伝いの計画も立てますよね。
家事の負担も減るので大変助かりますが、小学生からするとどうなのでしょう。
やらされている感が強い子も多いと思います。もちろん中にはお手伝いが好きで自発的に色々行う子供もいますけどね。
- お手伝いをする我が子 = 良い子
確かに正解ですが、小学生の子供がお手伝いを毎日する事の、意味や理解を深めないと続かないしかわいそうだと思いませんか。
あなたが小学生の時は、今ほどお手伝いが義務化していなかったと思います。
今回は、我が家での考えと実践したお手伝いのさせ方やコツなどを色々とご紹介しますね。
小学生 夏休みのお手伝い
なぜしないのか…なぜ続かないのか…
最初に考えてもらいたいのは
- なぜ自発的にしないのか?
- なぜ続かないのか?
ですね。
簡単です。あなたの身に置き換えて考えてください。
あなたがママなら・・・
最近「おいしいね」や「ありがとう」の言葉って旦那様から毎日聞いていますか?
あなたがパパなら・・・
最近「毎日ご苦労様」や「体は大丈夫」などの言葉って奥様から毎日聞いていますか?
そして、あなたは家事や仕事を家族の中で義務として行わなければならない事は理解していますが、小学生のお手伝いは子供からすると「なぜしなくてはいけないのか」や「する意味さえも分からない」などの子供が多いものです。
小学生になればお手伝いをさせますが、最初は感謝の言葉を伝えます。
ですが、その内義務化になり「ありがとう」の一言で終わることがほとんどですよね。ママによっては「ありがとう」も無くなる。
やって当然の業務をしているパパもママも「ありがとう」などの感謝の言葉がなくなるとやる気がなくなるのに、お手伝いする意味や意義がハッキリ理解できていない小学生が「ありがとう」の言葉だけだと、自発的にもっと手伝いたいと思う気持ちは高まりませんよね。
だって、お手伝いだから。
しかもお手伝いをして家族にどれだけの貢献をしているのかも分からないし、分からないと義務化にされればされるだけ「やらされている感」が強まるだけ。
それは続かないですよ。続いたとしてもかわいそう。
小学生 夏休みのお手伝い
感謝の言葉と表現の量 全てはマッサージ
では、どのように感謝の言葉などを言えば良いのかを。
簡単です。
あなたが子供にマッサージしてもらった時を思い出してください。
- 「気持ち良い」
- 「上手だね」
- 「凄いじゃん」
- 「体が軽くなったよ」
- 「ありがとう」
などなどと、沢山の言葉を伝えますよね。
そうするとどうなるのか。
- 「もっと沢山してあげたい」
- 「もっと上手くするには」
- 「喜んでもらって嬉しい」
などなど。自発的に行うようになりますよね。
マッサージは自分の体にしてもらうので、無意識に色々な労いの言葉が沢山出てきます
しかし、掃除や洗濯などの家事のお手伝いは助かるお手伝いではありますが、マッサージしてもらった時のようには、無意識で言葉が沢山出てきません。
小学生の子供が、「本当に感謝されているな」や「行なってよかったな」と思うほどの、沢山の言葉が足りないのが原因と考えています。
重要なのは、お手伝いする意味とお手伝いした満足度をどれだけ伝えてあげられるか。
マッサージをすると、あなたが勝手に「コリが取れ体が軽くなる」「マッサージしてくれてありがとう」などの言葉やバリエーションの数と量の多さ。
マッサージは無意識でこのような事が出来ています。
それに対し、例えば掃除。
「綺麗になったねー」「ありがとう」… 綺麗にする意味や感謝の言葉の少なさ、バリエーションの無さ。
小学生の心には響きません。
夏休みの1ヶ月チョットの間、どれだけ子供がやる気になるかをあなたの計画表にしてみて下さい。お手伝いの事柄の意味や意義を噛み砕いて納得させ、感謝の言葉を沢山かけてあげる。
ただ、これお手伝いでやってね。ありがとう。だけではなく。
最初だけ、よく教えよく褒めるでもなく。
もしイメージ出来なければ、小学生のお子さんにマッサージをしてもらってください。その時どんな言葉を勝手にかけているか。そして、子供の顔を見て下さい。
全てがそこにあると思いますよ。
小学生 夏休みのお手伝い
我が家でのゴミ出しの例
では実際に我が家では、どんな感じで行なっていたのかを見てください。夏休みに限らず、お手伝いとして定番なゴミ出しから。
まず、ゴミ出しのお手伝いをしてもらって
- どれだけ助かるのかを話してあげる。
- 朝の忙しい時間にゴミ出しに行ってくれると、◯◯が出来る時間ができるから助かる。
- ゴミ出しをしないと、この家がゴミ屋敷になってしまう事を噛み砕いて話してあげる。
- ゴミを捨て、回収されたゴミがリサイクルされていく過程を教えてあげる。
良いことをしている意識をつける。
ゴミ回収業者の人に合わせ、
「いつも、この子がゴミ出ししてくれるんです。ありがとうございます」と言えば「よく頑張ってるね」と褒めてもらえ、やる気も出る。
そして、ありがとうは当然ですが、
- 「重かった?」
- 「転ばなかった?」
- 「どのぐらいゴミがあった?」
- 「誰かに会った?」
など、ゴミ捨ての感謝以外に、ゴミ捨てをしたことに対しての会話も重要ではないでしょうか。
我が家では大変ですが忙しくても、お手伝い後には意識的にお手伝いの話しをいつもしていました。
ゴミ回収業者の方と一度接点を持つのはおすすめです。子供でも他人から褒めてもらえるのは嬉しい事。自分のお手伝いを回収している人に褒められれば、今後も頑張れると思いますよ。
小学生 夏休みのお手伝い
我が家での洗濯物の例
こちらも定番ですよね。
洗濯機で回すだけなので、洗濯後の干す作業と取り込んで畳む事がお手伝いとして出来ればママの負担も減って助かりますよね。
最初は、たたみ直しなどもありますが、ガマン我慢。
こちらはどんな事を言うのかですが、まず洗濯しない衣類はどうなるのかを教えてあげました。
- 汚れからニオイがしたり、洋服が傷んで着れなくなってしまう。
- 「クサイ洋服を着ていると◯◯ちゃんに嫌われちゃうよ」
なんかでも最初は分かりやすいと思います。
- 太陽にあてて干すと、気持よく着れるように乾かしてくれる。
- それによって、◯◯もママもパパも気持ちよく着られる。
- ◯◯が畳んでくれた洋服を着ると嬉しい。
などといつも褒めてあげていました。
嘘でも良いので、洗濯物を干している所を◯◯君のお母さんがこの前見たみたいで「偉いね」と言っていたよ。と話してもあげましたね。
洗濯してくれた服を今日着ていたら、良いニオイがすると言われた。などの嘘をつくことも。
そして、外出した際に目に入る他人の洗濯物を見ながら、みんな毎日洗濯物をする事を確認させてあげる。
こんなところでしょうか。
小学生でも低学年だと、洗濯物を畳むまでの作業は結構大変だと思いますが、綺麗に洗えて乾かせて畳んでくれた洋服を着るときに「気持ち良い」と続けて伝えてあげると、今後も続けたくなると思いますよ。
我が家では、洗濯物のお手伝いを自発的に行うまでが一番大変でしたね。よく褒め、よく洗濯する事とはを話しつづけ成功しましたよ。
小学生 夏休みのお手伝い
我が家での食事の支度の例
配膳だけしてもらうや、調理の手伝いをしてもらったりと女の子のお子様を中心にお手伝いをさせる方は多いですよね。ですが、男の子もネット上などで調べると結構いるんです。
こちらは、どんな感じでやる気を出させるのか。配膳であれば。
- テーブルが綺麗な事
- 箸などの食器が綺麗に並べられている事
- 料理皿が置かれている場所に対し、レストランのようだ
- 置き順が良いから手に取りやすい
- 今日のお昼ごはんを外で食べたら、家の方が綺麗に配膳されているからビックリしたよ
と褒めてあげる。
ファミレスでも良いので行った時に、テーブルに置かれている物の会話をし、「うちにもこんな物があったら良いね」などを話してあげると自宅での配膳に自分から工夫をしてくれたりします。
調理の手伝いに関しては、とにかくママが助かる事を何度も伝える事が最初は一番重要ですよね。
そして、ピーラーでや包丁で切った食材が料理として出来た時に、とにかく美味しいと褒めてあげること。
そこまで来たら、
- 毎日サラダを作る係にするとか
- お米を炊く係
- 味噌汁を作る係
などにしていくと、どんどんお手伝いの幅が広がります。
調理のお手伝いは
- 「美味しい」と「どうやって作るの」と褒めてあげて色々聞いてあげる事
- 出来る事への驚きを沢山伝える
これで、自発的に行なって行くと思います。
我が家では、食事のお手伝いが一番はまっていますよ。
おそらく、調理に関しては毎回教えなければいけない事と出来上がりを自分で食べれる事。それに対し褒めてももらえれば、どんどん楽しくなったのだと思います。
小学生 夏休みのお手伝い
我が家でのお掃除の例
こちらは、玄関掃除や子供部屋の掃除やお風呂、リビングをお手伝いで毎日掃除にしたりと助かるお手伝いですよね。こちらは、ネット上で玄関掃除が多いので玄関での例えを。
まず、家に入る一番最初の玄関は、綺麗なのと汚いのではどちらが良いか考えさせる所から始めると良いです。どっちが良いか聞いてみてください。
そして、「明日、汚い玄関と綺麗な玄関はどっちが良いか教えて」と伝えておいて、子供が帰ってくる時間に、まず靴などを脱ぎ散らかして汚くしておきます。
帰ってきてから、「汚いよね。次は綺麗にしておくからどっちが良いか教えて」と伝えました。
そして、次の帰宅の際には綺麗に片付けておいて、汚い玄関と綺麗な玄関がどちらが良いのか判断してもらう。当然、綺麗な方が良い。となりますよね。
そこから、掃除の仕方を一緒に教えます。その後からは1人で。
1人で掃除が終われば毎回、
- 「どこが汚かったか」
- 「どのように掃除したのか」
- 「どうしたのか」
を聞いてあげてください。
それに対し、
- 「そんなに汚かったんだ」
- 「よく頑張ったね」
- 「そんな事までしてくれたんだ」
などと掃除をしたことに対して、聞いてみたり褒めてあげると変わってきますよね。
掃除をする前の状態の確認と掃除をした後の変化の確認が必要です。そして綺麗になった事に対しての感謝。
玄関掃除だけではなく、他の箇所の掃除をお手伝いにするのも同じ。
お風呂であれば、お湯の交換を一度だけ1週間程度交換もせず、掃除もしないでください。汚いと綺麗がどちらが良いかの確認から始めれば大丈夫ですよ。
お湯を交換していないヌメリを体験させる事が重要だと思います。ちょっと気持ち悪いですけどね。
あとは、根気よく褒めてあげて色々聞いてあげることですかね。
小学生 夏休みのお手伝い
最終的に自発的にお手伝いをするキッカケ
小学生の低学年から一つずつ教えて、長い間よく褒めよく質問などをし「ありがとう」の言葉だけではなく褒めてあげることを続けるのは、正直結構大変です。
ですが、最初が肝心でお手伝いを楽しませる事は、こちらが驚いたり褒めてあげるの連続で変わると思います。
そんな事をしていたら自発的に色々な事をしてくれるようになりました。
我が子を見ていて自発的に大きく動くようになったのは、第三者からの褒め言葉や驚きが大きかったと思います。
誰かの家に遊びに行った際に、普段家でしているお手伝いを当たり前のようにした時に褒めてもらったや、親族で集まった時に褒めてもらったや、近所の人から褒めてもらった時などが大きなキッカケになった感じがします。
大人でもそうですが、半信半疑な事を確かめるときに近い人にも聞きますが、第三者の意見を聞くと腑に落ちる事って結構ありますよね。
小学生も同じなんです。
家族以外の人にも評価してもらった時が、他の事まで自発的にお手伝いをし、お手伝いの重要性を大きく意識しだしたと思います。
そこまで来れば、あとは任せておくだけ。
正直、最初の頃のように褒め続けなくても大丈夫。「ありがとう」程度は最低必要ですけどね。
わたしは意識的に誰かに褒めてもらうようにした事はありませんが、意図的に褒めてもらうように最初から頼んでおく事も出来ますよね。
お手伝いしてもらえるように、誰かに頼んでも良いかもです。
まとめ
年齢別でお手伝いの統計データがあります。今、何をするのかの参考に。
お手伝いは、ご飯を食べるときの「いただきます」と必ず言う事と同じ教育ではないので、我が家の教育方針が全てでは当然ありません。
ですが、
- なかなかお手伝いをしない…
- お手伝いが続かない…
などの悩みがあれば、参考にしてもらえると嬉しいです。
変な言い方をすれば、我が子でお手伝い実験をして改善したベストのご報告ですので。
粘り強く、教えて褒めて。
その他、小学生の夏休み参考サイト
ありがとう。aki