簡単な栗の渋皮と鬼皮のむき方|コツは水につけ虫を出すこと

栗 渋皮 むき方

栗の剥き方は、圧力鍋を使ったり冷凍する方法などありますが、その前に生栗はまず水につけておくことをおすすめします。

見た目には分からなくても、栗の中には虫がいる事も。

また、私の栗むき失敗談から栗の保存方法や、栄養までまとめていますので、参考にしてみてください。

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栗の皮をむくのって、大変だし手が痛くなるしで困りますよね。

私も失敗しているのでその気持は、よーく分かります。その失敗を元に、簡単な栗の皮をむく方法を調べてみました。

あなたも私と同じ失敗をしないように、むき方を参考に頑張ってくださいね。

栗の見分け方と下処理

栗 渋皮 むき方 見分け方 

秋になると商店街やスーパーでも美味しそうな栗が並び出します。売られている栗は、だいたいネットに入っているので1粒ずつの選別は難しいもの。

それでも少しでも良いクリを選びたいあなたに、見分け方をご紹介します。

栗の見分け方

  • 見た目の色が濃いもの
  • ツヤがあるもの
  • ふっくらと丸みのあるもの
  • 重みのあるもの
  • 皮が黒くなっていないもの
  • 栗のおしりに穴が開いていないもの

このような点をチェックしてみましょう。

ネット越しに、色やツヤ・形を見て、いろいろ持って重さも比べてみてくださいね。

なかなかチェックは難しいかも知れませんが、栗のおしりに穴が開いているものは、虫が入っているので出来れば避けて下さい。

栗の下処理

しっかり選んで買ってきた栗の下ごしらえをしていきましょう。

  1. 大きめのボールに、水と栗を入れよく洗う
  2. 水を入れ替え、一晩(7~8時間)そのまま付けておく
  3. 水に沈んだ栗と、水に浮かんだ栗を分ける

一晩水に付けておくと、浮いているもの・沈んでいるものに別れ、虫も出るので処理がしやすくなります。

浮いている栗は、水分が抜け甘みや風味が落ちているので、虫食いが無いもの以外は使わない方が良いですよ。

下処理が終わったら、さっそく栗を剥いて行きましょう。

栗の鬼皮のむき方

栗 鬼皮 むき方

では、栗の皮のむき方を鬼皮のむき方・両方一緒に剥く方法を見ていきましょう。やり方は色々あるので、あなたがやりやすい方法を参考にしてくださいね。

まずは、鬼皮だけをキレイに剥くやり方です。渋皮煮を作る方には、この方法がオススメですよ。

むき方.1 茹でる

  1. 鍋に栗と浸るくらいの水を入れる
  2. そのまま5~10分茹でる
  3. 触れるくらいまで待つ
  4. 栗の座(おしり部分)と鬼皮の境目に包丁を入れ、先の方に向けて剥いていく

下ごしらえで水につけ、更に煮ることで皮が柔らかくなり、むきやすくなります。

むき方.2 重曹

  1. 鍋に栗と浸るくらいの水を入れる
  2. そこに重曹大さじ 1 を入れる
  3. 火を付け沸騰したら、弱火で10分煮る
  4. 茹で汁を捨てて軽く洗う
  5. もう一度、1.2.3を繰り返す
  6. 水を入れながら冷ます
  7. 鬼皮に裂け目が出来るので、そこから剥く

こちらのやり方も、下ごしらえ後にやるほうがキレイにむけますよ。包丁だと渋皮にキズが入って心配な方は、バターナイフでもお試しください。

むき方.3 氷

  1. 沸騰したお湯に栗を入れる
  2. そのまま強火で2分煮る
  3. 煮ている間に、たっぷりの氷を用意しておく
  4. 栗だけをすくい、氷の中へ入れる
  5. 水も入れ冷やす
  6. 栗の座(おしり部分)と鬼皮の境目にそって切り込みを入れむいていく

これは下ごしらえ無しでそのまま出来るやり方です。

鬼皮はかなり固くて剥くのが大変ですが、この方法なら簡単に出来ますのでお試しください。

鬼皮&渋皮を一緒にむくやり方

栗 渋皮 むき方 鬼皮&渋皮

このやり方は、鬼皮も渋皮も一気に剥けるので、栗ごはんやマロングラッセを作るのに向いていますよ。

むき方.1 圧力鍋

  1. 栗のてっぺん(とがった方)に十字に2cmくらい切り込みを入れる
  2. 圧力鍋に栗と浸るくらいの水を入れる
  3. 火を付け加圧し始めて5分経ったら火を止める
  4. 鍋ごと水をかけ減圧し冷やす
  5. フタを取り、触れるくらいになったら剥いていく

このやり方も、下処理をしておくと更にむきやすくなります。

むき方.2 魚焼きグリル

  1. 栗の平らな部分に、タテに切り込みを入れる
  2. 魚焼きグリルに栗を並べ火をつける
  3. 上下とも強火で12分焼く
  4. 焼けたら取り出し、熱いうちにむく

※軍手を使うとヤケドしなくて出来ますよ。

グリルで焼く前に、必ず切り込みを入れましょう。破裂しちゃいますので。

むき方.3 レンジ

  1. 大きめの封筒か、なければ新聞紙で袋を作る
  2. 袋に栗を入れる
  3. レンジにかける(1000wで1分または500wで2分ほど)
  4. 最初の1つがポンッという破裂音がしたら止める
  5. レンジから出してむく

※熱いのでヤケドに注意しましょう。

栗の破裂音にビックリするかもしれませんが、簡単にむけますよ。熱くても水にはつけないように。剥きづらくなりますので。

このような方法で、鬼皮も渋皮も一緒にむけます。でも中には渋皮が残ってしまうこともありますよね。そんな方に渋皮のむき方もご紹介します。

渋皮だけ残った時のむき方

栗 渋皮 むき方 渋皮のみ

やっぱり簡単とはいえ、失敗もつきものです。渋皮だけ残ってしまっても大丈夫。色々なむき方があるので参考にしてくださいね。

むき方.1 熱湯

  • 渋皮が付いたままの栗を50度くらいの熱湯に漬ける

このやり方のポイントは、栗を煮過ぎないこと。実までしっかり火が通ってしまうと、実がポロポロになり剥きにくくなります。

むき方.2 熱湯

  • 再沸騰した鍋に1~2分栗をサッと入れ煮る

こちらも同じように短時間で煮ます。一気に全部の栗を入れるより、数個ずつの方が冷めなく剥きやすいですよ。

むき方.3 塩

  • 鍋に水と塩を入れ、渋皮が白っぽくなるまで煮る。水に入れ冷ましてスプーンを実と渋皮の間に入れむく

栗を再度温めることで、実と渋皮の間に空気が入るので、そこにスプーンを入れるとキレイにむけます。こちらも、冷やし過ぎると剥きにくくなるので、1個ずつ水につける方が良いですよ。

むき方.4 冷凍

  • 渋皮が付いた栗を冷凍し、冷水につけながらむく

このやり方は、鬼皮をむいてすぐに渋皮をむくのではなく、一旦、栗を冷凍します。栗が凍ったら取り出し水につけ渋皮をはがしていくと、簡単にむけます。要領はトマトを凍らせて皮をむく時と同じです。

むき方.5 フライパン

  • 渋皮が付いた栗に少し切れ目を入れ、油を引いたフライパンで、渋皮がパリパリになって色が変わるまで炒めてむく

これは簡単にむけそうなイメージが湧いてきますよね。銀杏の薄皮もこの方法でむけますよ。

新鮮な栗ほど、鬼皮も渋皮もむけやすいので買ってきたら早めに調理するのがオススメ。キレイにむけたら、甘露煮や栗ごはん用に、崩れてしまったらペーストにしてデザート用にと料理によって分けても良いと思います。

ここまで簡単にむけるむき方をご紹介して来ましたが、実は私は失敗ばかりだったんです。失敗が多いあなたも私の失敗を参考に成功させてくださいね。

私が栗の皮むきに失敗した要因

栗 渋皮 むき方 失敗

私も実際に何度か栗の皮むきをしたことがありますので、その大変さは身を持って感じています。何度か圧力鍋を使った方法を挑戦しているものの、何がダメで失敗したのか考えてみました。

まず、考えられる失敗の要因は、

  1. 買う時期が遅い
  2. 下処理を怠った
  3. 圧力鍋の減圧がうまく出来ていない
  4. 切り込みが浅い

あとあと考えてみると、こんな要因があったのかなと思います。

要因.1 買う時期が遅い

やっぱり、旬のものを旬の時期に食べたい!! とは思っても、なんせ高い…。「もうちょっと安くなったら買おう」と、待っちゃうんですね。これが良くなかった(笑)

見極め方もよく分かっていなく、安くなったから買おうって思ってました。で、いざ剥いてみると中が黒くなってるのがほとんどと言う有様。

思い返せば、確かに水に浮いているのが多かったかな。せっかく買ったのに、ほぼ使えなくて捨ててしまったこともありましたね。本当に、モッタイナイ。

要因.2 下処理を怠った

それまでは良く調べもせず、その日に食べたいばかりに、いきなり茹でて剥いていました。まさかそんなに水に付けておくなんて、全く分かっていませんでしたから。

しかも中に虫がいる事があるなんて事も知らずに。いや、無知って本当に怖いですよね。

下処理をしていなくても食べられるんですが、ただ剥くのが大変だしクリの選別も出来ていないので、むいてみて初めて良し悪しが分かると言う感じです。

要因.3 圧力鍋の減圧がうまく出来ていない

圧力鍋で一気に圧を掛けてその後、減圧することでクリの皮と実の間に空気が入って、むきやすくなると言うことなんですが、なんと私は減圧の時間が待てず手動で圧を抜いてしまっていたんですね。

時間が足りていなかったんでしょう。そりゃぁ、上手くむけるわけ無いでしょ!って言う感じです。どうしても、「早く皮をむく」という方にばかり気を取られそんな行動に…。

もちろん、何とか力任せで鬼皮はむけます。が、渋皮がどうしても一緒にむけてくれない。でしょうね。と言う感じですね。

要因.4 切り込みが浅い

この時は、ネットで調べて挑戦したのですが、まず生栗に切り込みを入れるのも、固くてけっこう大変な作業ですよ。ネット上には簡単そうに書いてありますけど…。

切り込みを入れる時も、深く入れないと剥く時に大変だし、かといって深すぎると実の方まで切れちゃうしで、私の中ではちょうど良いと思っていたのですが、どうやら浅かったようで、結局、指を痛めながら時間もかかってしまいました。

 

私の失敗は、何よりもキチンと調べていないことがイケないんですが…。あなたは私とおなじ失敗をしないように、上記の「栗の皮のむき方」を参考に挑戦してみてくださいね。

そして、私と同じように失敗された方も、意外といますのでご紹介します。

みんなの失敗談

栗 渋皮 むき方 失敗口コミ

みんな色々失敗してますね。本当に大変なんですよ。栗の皮むきって。一度、大変な思いをして失敗すると、食べたいのにあの作業を思い出すだけでイヤになるんですよね。今年こそ上手くむいちゃいましょう。

栗の保存方法と賞味期限

栗 渋皮 むき方 保存方法

栗を一気に買ったり、頂いたり、拾ってきたりと数が多すぎて「一度に食べきれない」という時、保存ができますので保存方法を参考にしてくださいね。

生栗の保存方法.1 チルド室

  1. 栗をキレイに洗い、水気を切る
  2. 新聞紙または保存用ビニールに入れる(ビニールの口は折り曲げる程度で)
  3. 冷蔵庫のチルド室に入れる

生栗は固い鬼皮に包まれていますが、保存をキチンとしてあげないと、水分が飛び乾燥してしまいます。さらに、密閉しすぎても湿気が多く出てしまうので注意して下さい。また、栗は0度で保存するとでんぷん質が糖に変わり糖度が上がって、甘い栗になってきます。2~3ヶ月くらいまで保存できますが、ナマモノですのでお早めに。

生栗の保存方法.2 冷暗所

  1. 栗をキレイに洗う
  2. 大きめのボールに栗と浸るくらいの水を入れる
  3. そのまま冷暗所に保存

この保存の場合、水は毎日変えてくださいね。この保存は5~6日ほど持ちます。チルド室に入れた時のように甘みは変わりませんので、1週間以内に食べるようにしましょう。

生栗の保存方法.3 冷凍庫

  1. 栗をキレイに洗う
  2. 水気を切り、保存用ビニールに入れる
  3. そのまま冷凍庫へ入れる

冷凍庫はチルド室より温度が低いので、多少風味は落ちてしまうのが難点。ただ冷凍だと6ヶ月ほど持つので、長期で保存したい方にはオススメ。食べる時は、使う分だけ茹でればOK。冷凍した栗は甘露煮には向かないので、作る場合は冷凍前の栗で。

生栗の保存はこのような方法で出来ます。が、生栗も「なまもの」ですので、早めに頂いてくださいね。また、チルド室で1ヶ月保存して、その後、冷凍保存するとそのまま冷凍するより甘みは保てると思いますよ。

皮をむいた栗の保存.1 チルド室

  1. 栗をよく洗う
  2. 栗を氷水に入れチルド室へ入れる

この方法は一気にむいて、今日・明日と2日間に分けて食べる時にオススメです。保存も3日しか持ちませんので、早めに食べましょう。

皮をむいた栗の保存.2 冷凍

  1. 栗をキレイに洗う
  2. 栗を固めに茹で、冷やす
  3. 水気を切り、保存用ビニールに入れる
  4. そのまま冷凍庫へ入れる

栗の皮をむいても剥いていなくても、冷凍庫で6ヶ月くらい持ちます。鬼皮も渋皮もむいてある場合、薄いミョウバン水につけてから保存すると、色も変わらず保存できますよ。食べる時はそのまま茹でるか、沸騰したお湯で煮ればOKです。また、渋皮が付いている場合は上記のむき方を参考に、冷水につけながら剥くと簡単ですよ。

栗の皮がむいてある場合でも、保存は出来ますのでお試しください。とはいえ、新鮮なうちに食べるのが一番美味しいですので、お早めに頂いてくださいね。

そして実は、栗には栄養が豊富に含まれているんですよ。その栗の栄養についてもご紹介します。

栗の栄養

栗 渋皮 むき方 栄養

秋になると旬な食材のひとつとして栗を食べると思いますが、実際、栄養については考えたことってありますか?実は、調べてみると色々とイイ事尽くめな食材だったんです。

栗に含まれる成分

  • カリウム
  • タンニン
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • 葉酸
  • 食物繊維

あの小さな栗には、これだけの成分が含まれているとはスゴイですよね。この成分だけで体に良さそうなのが分かります。では、体にはどんな効能があるのかご紹介していきます。

栗の効能

カリウム

  • 高血圧や動脈硬化の予防に。

タンニン

  • 渋皮に多く含まれています。抗酸化作用があるので、お肌の老化防止に効果あり。

ビタミンB1

  • 糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に効果あり。

ビタミンB2

  • 皮ふや粘膜を守る働きや、老化防止の効果があり。

ビタミンB6

  • 湿疹や皮膚炎などアレルギーに効果あり。

ビタミンC

  • ストレスの抵抗力を抑えたり、貧血や風邪予防に効果あり。

葉酸

  • 血をつくる働きがあり、胎児の成長を助けたり貧血の予防に効果あり。

食物繊維

  • コレステロールを抑え、便秘の予防に効果あり。

簡単にまとめるとこんな感じです。これだけバランスの取れた食材なので、意識して食べて行きたいですね。特に、ビタミンや葉酸が多く含まれているので、妊娠初期の妊婦さんにオススメ。ただ、栗の主成分はデンプンでカロリーが高いので、食べ過ぎには注意しましょう。

まとめ

  • 栗の鬼皮のむき方
  • 鬼皮&渋皮のむき方
  • 渋皮が残った時のむき方
  • 生栗の保存方法
  • むき栗の保存方法
  • 栗の栄養

とご紹介してきました。栗の皮むき方法は色々ありますが、あなたに合ったやり方で挑戦してみてください。

そして、食べきれないほどある時は、用途に合わせ保存も出来ます。一度に無理して使わず、保存しましょう。とはいえ、生ものですので、早めに食べてくださいね。

また、私や口コミの失敗談を参考に、栄養豊富な栗を食べるために、あなたも頑張ってむいてみて下さい。

その他、参考サイト

ありがとう。aya

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