こちらでは、怒りのコントロールが自分でできなくて、もう精神科に行くしか方法はないのか?
そこまで追い込まれた悩みをお持ちの方に、その前に自分で行えるメンタルトレーニングがあることをご紹介しています。
自分の怒りを感情のままにぶちまけた後に後悔して落ち込んでしまう…何とかしたいけれど、自分でコントロールすることができずに悩んでいる…
自分一人で感情をぶちまけるのならまだしも、家族や職場、友人の前、ましてや子供の前なら、後々取り返しのつかない問題に発展する可能性もあります。
特に子供は親の行動や発言によって性格が形成されていくことから責任は重大です。
怒りを抑えるにはメンタルトレーニング
マインド(心・精神)の話をすると、それだけで毛嫌いする人も少なくありませんが、自分をより良い方向へ導くためには欠かせないもので、一度身に付けてしまえば、家庭・職場・ライフスタイル全てにプラスとなることです。
これを実現することで、あなたの怒りも自分で自在にコントロールすることができるようになります。
その方法がメンタルトレーニングです。
トップアスリートも取り入れている
あなたも自分の心をコントロールすることができたら、怒りを抑えてコントロールすることができるようになるので、どんなに良いだろうと思いませんか?
ここであなたが知っているトップアスリートに目を向けてもらいたいのですが、トップアスリートはどんな状況におかれても、最高のパフォーマンスを一瞬のプレイに集中して行なっています。
この一瞬に全てを懸けているわけですから、そのたびに心に迷いがあっては、最高のパフォーマンスを発揮できないのは想像できると思います。
『えっと、ここでこうなったらどうしようかな?…』なんてのんびり考えている暇はありませんし、うまくいかないからといって、試合中に怒りをぶちまけていては、トップアスリートになることは難しいでしょう。
怒りを抑えきれない自分を責めてはいけない
もしかすると、怒りを抑えきれないことを自分のせいだと考えていませんか?
だとしたら、この記事をご覧になったことをキッカケに、自分のせいではないのだと知ってください。
あなたの性格や行動を決定づけるのは、子供の頃の生活環境や親にどのようなしつけや接し方をされたのかでほぼ全てが決まります。
でも、いまさら自分の育った家庭環境をうらんでも始まりませんよね。
そこで、これからメンタルトレーニングを行うことで、その問題を克服していきましょう。
ブレない自分をつくり地に足をつけて生きるということは、人のせいにしたり、環境のせいにしたりせずに、自分の行動に対して自分の内側に価値やあり方を見つけられるようになるということ
出典:一生ブレない自分のつくり方
このことは、私も含めてあなたにとっても耳の痛い話ではないでしょうか?
私自身、過去に親の借金問題によって、身の回りにあるすべてのものを失う大変ショッキングな出来事がありました。
このことだけを直視してしまうと、親のせいだと考えてしまうのが人間の弱さでもあると思うのですが、私はメンタルトレーニングの考え方を学ぶことで、人や環境が原因だったとしても、そのせいするのではなく、自分の心としっかりと向き合うことで、人のせいにしてブレブレの人生を歩むのではなく、一生ブレない自分を手に入れられると今では確信しています。
メンタルトレーニングって一体何?
メンタルトレーニングって聞いたことがあるけど、具体的に理解できている人は少ないと思います。
そこで、紹介したいのがこちらの本『一生ブレない自分の作り方』メンタルトレーニングの第一人者でもある、スポーツドクターの辻秀一氏の書籍です。
この記事では本の内容から抜粋させていただきながら、私の経験談も交えてご紹介していきます。
アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するために、最適な心の状態を自分で作れるようにするためのトレーニング
出典:一生ブレない自分のつくり方
スポーツに限らず、普段の生活でも自分の力を発揮しきれない時、メンタルが弱いなんて言われ方をすることってありますよね。
あの状態は自分の心をコントロールできていないことで起こる問題です。
ということは、メンタルトレーニングを適切に学んでいくことで、あなたが悩んでいる怒りのコントロールが自由自在になるということです。
これが自分の意志で行えるようになると、周りや自分の状況がどのように変化しても、イライラして怒りを抑えきれない気持ちをコントロールできるようになります。
自分の内側に意識を向けるとは…
この著書ではブレない自分を手に入れるために、自分の『価値基準』をしっかりと持つこと、それにしたがって生きたいという強い気持ちを持つことで、心がブレることなく、自分の内側にある価値基準に気持ちが向いている状態にしなくてはいけないと言っています。
このことから言えることは、多くの人は逆向き(外側に気持ちが向いている)であることで、いつも外にある情報の波に飲み込まれて、心がいつもブレブレ、周りの人や発言、行動にいつも振り回されているからイライラしてしまい、怒りを抑えきれない状態に陥ってしまうということです。
ここで私自身を例にお話しをさせていただくと、先程も少し触れましたが、私は親の金銭トラブルに巻き込まれて一度すべてを失っています。
その当時を今振り返ると、怒りで体が震え、我を忘れるほど気持ちをかき乱され、しばらくは正常な判断ができない状況であったことを思い起こします。
私はこの時に、自分の価値基準を持っているつもりだったけれど、実はそうではなかったということです。
この時の私の気持ちは、お金を沢山稼いで、庭付きの理想の家や高級車があり、できれば楽して生きたいと思っていました。
物欲志向で外側にある多くの情報に振り回され、一般的に良いと思われるものを欲しがっていたように思います。
でも、メンタルトレーニングを知ってからは、自分の内側にある本当の価値基準を知ることで、ブレない自分を手に入れられました。
別に物欲がダメだと言っているわけではなく、自分が本当に手に入れたいと思っている物や事ではなく、外側の情報に振り回されることで、欲しいと錯覚している自分(ブレブレの心)に問題があるということです。
今では本当に自分が手に入れたい『価値基準』がハッキリしたことで、それを基準に考え・行動することで、周りの人や物に振り回されることがなくなり、怒りを感じたとしても、コントロールができるようになりました。
ポジティブ志向は必要ない!?
『ポジティブ思考』によってパフォーマンスを上げようとしている人は多いですが、この方法にも限界があるのではないかというのが私の考えです。
出典:一生ブレない自分のつくり方
辻氏は著書の中で私の考えと言っていますが、私自身もこれに対して深く『同意』します。
そもそもどんなことにもポジティブ志向というのはとてもムリがあり、無理やりポジティブ志向でいるということは、チョット痛い人として見られることも少なくないと思います。
例えば、会社に遅刻したことに対して、『遅刻したのは普段頑張り過ぎだからしかたない』『この遅刻にはきっと何か意味があるはず』なんてムリのあるポジティブ思考に対して、何か違和感を感じませんか?
明らかにマイナスな出来事のときには、それはそれとして自分がやってしまった遅刻という事実に向き合い、反省する点は反省するほうが自然で無理がないのではないでしょうか。
その後は自分の『価値基準』にそった考え方や行動を行うことで、自然で無理のない柔軟な行動ができるので、ストレスや怒りも感じにくくなるでしょう。
これは、私自身が身を持って体験しているので、自信を持ってあなたにオススメできます。
私は過去に、住む家から仕事、家族まですべてをいっぺんに失う経験から、正直言ってポジティブ志向では無理がありすぎてやってられない気持ちでした。
いくらポジティブに考えても、意気消沈とした気持ちや怒りのほうが遥かに強く、簡単に気持ちの整理がつくものではありません。
そんな時に私を助けてくれたのは、人ではなくて考え方でした。
その考え方とは、この著書で何度も登場してくる『価値基準』のことです。
すべてのことを自分で決めていることを認める
私は親の金銭トラブルによって一度どん底に落ちていますが、そもそも私がトラブルに巻き込まれてしまう立ち位置を自分で選んでしまったからです。
そうです、結果として巻き込まれても仕方がない立ち位置を自分で選んでいたのです。
当時を振り返ると、親だからと甘えの気持ちもありましたし、親だからおかしなことはしないだろうと言う安易な考えでした。
でも、親だからといって依存してしまうということは、私のようなトラブルに巻き込まれても文句は言えないということです。
とは言え、親は昔からトラブルメーカーでいつも回りに迷惑をかけるところがあったため、私自身が距離を置くことで、現在は心身ともにストレスやトラブルから開放され、怒りを感じることもなくなり、とても平穏な毎日を送れるようになりました。
あなたは怒りの原因を自分の周りの環境や人、職場、生まれてきた時代のせいにしていませんか?
私もキレイ事ばかり言うのは好きでは無いのでハッキリ言いますが、生まれて来た環境がもっと良くて、親が自己中心的ではなく、子供のことを最優先で考えてくれる親だったら、もっと楽に幸せをつかめたのに…
どん底に落ちた時にそのように考え、うらんだこともありました。
でも、そんなことをウジウジ考えているうちは、いつまでたっても自分の幸せは手に入れられないことに早々と気づくことができたんです。
それこそが自分の『価値基準』です。
この世の中に、もし唯一、自分で決めていないことがあるとしたら、それはこの世の中に生まれてくるということと、死を迎えるということだけ
出典:一生ブレない自分のつくり方
私が実際にどん底を経験したのは2007年あたりですから、もうひと昔と考えられるほどの年月が過ぎています。
当時の私はメンタルトレーニングの存在は知っていたものの、自分が身に着けているレベルにはありませんでした。
そのため嫌というほどもがき苦しんだ記憶を今でも鮮明に覚えています。
もがき苦しみ、どん底からの復活を模索する中で、メンタルトレーニングの入り口程度の知識・行動を身につけることができました。
そしてある時、もっと自分のメンタルを強くしていきたいと考えて、その時手にとった書籍のひとつがこの『一生ブレない自分のつくり方』です。
実体験でもがき苦しんだ中で、自然にメンタルトレーニングを行なっていた私ですが、実は効果を体感はしていたものの、自分では説明ができないこととして、何だかスッキリしないままでした。
でも、この本を読むことで腑に落ちたと言うか、スッと心のなかで納得することができたのです。
価値基準が定まっていないとブレて結果に振り回される
人と自分は違うし、その人にとっては常識でも、他の人にとっては非常識ということもありえます。
ということは、他の人と違っていて当たり前なのですが、これを受け入れられないと、自分と違う行動や考え方を持つ人や困難な状況や環境にであうたびに、イライラや怒りを感じて抑えきれなくなってしまうでしょう。
ここでまた私の経験談を交えさせていただきますが、当時まだメンタルトレーニングを行なっていなかった時、職場でまわりの人と違う考えや行動をとったところ、非常識な人間として扱われたことがありました。
当然、自分が悪いことをしているなんて認識は全く無く、当時から様々な本を読む中で、人と違うことは全く悪いことではなく、むしろ良いことだと考えていたため、まわりの反応に戸惑ってしまうことも多くあったのです。
ですが、その当時まだ自分の中に明確な価値基準が定まる前だったため、まわりの状況に振り回されて、ブレブレで考えが定まらない自分に戸惑いを感じることも…
当然、まわりの反応にストレスを感じてイライラする事になり、口論になることも少なくありませんでした。
ですが、現在は価値基準が定まり、人と自分は違っていて当然だから、全く気にすることは無いということがわかり、ブレそうになったり怒りを感じても、比較的簡単にコントロールすることができるようになったのです。
この事実を知らない多くの人は、私に不快感を感じて攻撃してくることもあるけど、違っていて当然なのだから気にする必要はないし、場合によっては放おっておいても良いということです。
怒りをコントロールするために自分と向き合おう
自分と向き合うことが、ブレない自分をつくり、地に足のついた生き方をすることにつながるのです。
出典:一生ブレない自分のつくり方
人と違うことは間違いではない事に気づき、さらに自分を大切にして好きになり、自分が今したいことに素直に従うことが大切。
多くの人は人の欠点ばかり見つけたがります。
欠点はスグに目につくけど、良いところを探すにはその人をしっかり観察しないことには見えてこないからです。
さらに人は、人の欠点を探すことで自分はまだ大丈夫という安心を感じているのでしょう。
私はこの本に出会うまでは、人と違うのは当たり前で、それは悪いことではないという考えは持っていたのですが、もうひとつ大切なことには気づかずにいました。
それは、『みんな同じで、みんな違う』という概念です。
私はみんなと違うことにフォーカスし過ぎて、その違うことを間違っていることと認識して怒りを感じていました。
みんなと同じこともたくさんあるのに全くそのことに気づいていませんでした。
まったく見ず知らずでタイプの違う人でも、話をしたり、観察している中で、同じコトやモノはたくさん見つけることができます。
これを知ったことで、他人に対して好意的に感じることができるようになり、日々の怒りをさらに自由にコントロールできるようになったのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私にブレない心、怒りのしずめ方を教えてくれた書籍『一生ブレない自分のつくり方』から抜粋して紹介させていただきました。
心の持ち方、在り方で、人生は180度好転することも少なくありません。
もし、あなたが今も怒りをコントロールできずに悩んでいるならその時間が本当にもったいないです。
怒りは人間関係はもちろん、ライフスタイルや楽しいことをぶち壊して台無しにしてしまいます。
そんなことを避けて、あなたの人生をより良いものにするための参考にしていただけると幸いです。
その他、参考サイト
ありがとう。oku