退治に困る蜂の巣。まだ巣が小さい初期なら自分でも除去出来ます。
安易に落とそうとしないで、巣を見てハチの種類を見分ける事が大事です。
そして、時間帯しだいで簡単に駆除することも。
そんな蜂の巣の駆除方法と種類の見分け方、そして習性をまとめましたので参考にしてみて下さいね。
あなたは『ハチの巣』を見つけたらどうしますか?
やはり
- ヤバイ
- 怖い
- 危ない
って思いますよね。あなたが急に手を出すと相手だって、もちろんビックリします。
でもハチの種類を見分けてしっかり準備と対処をすれば、簡単に退治が出来る。
蜂の巣の駆除方法から種類の見分け方まで、まとめてありますので参考にしてみてくださいね。
蜂の巣を駆除する前に
普段何気なく使っているベランダや庭に、蜂の巣を見つけることってありますよね。
- 『ハチ』=『刺されると危ない』
って結びつけていませんか?しかも怖いですし。
蜂の巣を見つけても、無やみに近づいたり棒で突いたりしちゃダメです。あなたがもしハチだったらって想像してみて下さい。
《あなたがハチだったら…》
あなたが巣の中でくつろいでいると、急に巣が大地震のように揺れ出しました。あなたは「何事か!」とビックリして外に出て見ると、棒を持って巣を突いている敵がいます。思わずあなたは「おまえか!」と勇敢に立ち向かい、毒針を敵に刺しに撃退を始めました。
こんな感じじゃないですか?
やはりハチも同じ。何かされたら仕返しに来ます。基本的にコチラが何かしない限り襲っては来ません。
例えば、蜂の巣に気づかず触れてしまったり近づいてしまえば、相手は「敵が来た」とみなして襲って刺してきます。
刺されると痛いですしアナフィラキシーショックなんて起きたら大変ですから。気を付けましょうね。
もし蜂の巣を見つけたら、まず蜂の巣の形状と巣の大きさを見て下さい。ハチを見ても良くわからないと思いますが、巣の形状で大体の種類は見分けられますよ。
では次に、蜂の種類の見分け方を見て行きましょう。
蜂の巣の形状で種類を見分ける
ここでは被害が多い
- アシナガバチ
- スズメバチ
- ミツバチ
この3種類で見ていきます。それでは順番に。
アシナガバチ
アシナガバチの巣は
- お椀を逆さにしたシャワーの様な半円形
- 色は薄い灰色やうすい茶色
- 半円形なので巣の中の幼虫や白いサナギが良く見える
アシナガバチは開けた場所ならどこにでも巣を作り、庭の木やベランダ・室外機あたり等、本当にどこにでも作るんです。人間の目線より低い場所に作ることが多いので、意外な所に作られて「こんな所に!?」なんて驚くことも。
そしてアシナガバチはただ巣を落とされただけじゃ、また懲りずに同じ場所に巣を作るんですよ。相当気に入った場所なんですかね(笑)
巣が大きくなると最高100匹くらいの大家族になりますが、秋を迎え活動期間を超えると寒さで冬を越せず寿命となります。女王蜂は冬を越せますが同じ巣は使わないので、その内みんな居なくなり空き家になります。
ですので、もし10月位にアシナガバチの巣を見つけても11月には居なくなるのでそのままでも。
スズメバチ
スズメバチは種類が色々ありますが良く見る巣は
- 完成形がボールの様に球体
- 大きいものだと直径50cmにもなり
- 見た目の変化は、お椀を逆さにした形 →丸底フラスコを逆さにした形 →そして球体へ
- 色は茶系でマーブル模様っぽい柄入り
- 基本的に入り口は1つ
そして、初期の小さいフラスコ型までは女王蜂が1匹でつくり上げるんですよ。
スズメバチは雨風をしのげる軒下や庭の木、そして屋根裏にまで巣を作る事が多いですね。
本当の初期に蜂の巣を見つけて取り方を知っていれば良いのですが…
女王蜂が巣を作り始めると、10日くらいでフラスコ形まで出来てしまいます。大きくなると種類によっては1,000匹くらいになることもあるんです。考えただけでゾッとしますね。
見た目が、the蜂の巣!まで大きくなっていたら、どの蜂でも、個人的には素人退治はおすすめできません。
スズメバチは活動期間を終えると、寒さで冬を越せないのでみんな寿命となります。巣もそのままで空き家に。苦労して作っても1年しか使わないんですよ。お金持ちみたいな…。
ミツバチ
ミツバチの巣は
- 養蜂場で使っている木枠と同じで、平面の板状で下に垂れ下がった形→巣板と呼ぶ
- この巣板が何枚も並び大きくなる
- 色は最初が白っぽい色で、徐々にミツバチが蜜を集めてくると蜜の色に
ミツバチは木の切れ目や穴、床下の隙間や戸袋の中など閉鎖的な空間に巣を作るのが得意。
床下に巣を作られてしまったなんてテレビでも見ますよね。たまに家の中に作られてしまう事もあります。
家の中だと巣との距離も近いので、蜂の方が「敵が近くに来た」と思い攻撃開始。なんて事も…。「イヤイヤ、あなたの方が後から来たんですけど!」なんて言えないですからね。大きくなると5万匹くらいになりますから、やはり言えません。
こんな時は早めに駆除か、業者さんに相談を。
基本的におとなしい性質のミツバチですが、他の蜂より長生きなんです。みんなで寄り集まって体を温めながら、冬を越えていきます。冬だからって巣に近づくと危ないですよ。大家族5万匹全員いますから。
どうでしたか?この上記に当てはまる蜂の巣でしたか?
特にスズメバチは攻撃性が強いので、無やみに近づかないように注意が必要です。
アシナガバチやミツバチは益虫(害虫を食べてくれる)なので、あなたや周りに害が及ばない場所ならそのままにしておいても問題は無いですよ。巣に近づいたり攻撃しなければおとなしいので。
- 自分で蜂の巣を駆除するなら
- 巣の大きさが→ 15cm未満
- の物に限ります。
このように、初期の小さい蜂の巣であれば何とか除去できますが、それ以上は危険なので、専門業者さんに無料相談することをオススメしますね。
害虫駆除なら!【ムシプロテック】蜂の巣の駆除方法
上記でも書きましたが・・・
- 蜂の巣が作られてしまったら
- 蜂の種類を見分けして
- 15cm未満の巣であれば、自力で駆除も可能
※万が一を考えて、1人では無く2人以上で行って下さい
まずはあなたの住む役所や自治体で「蜂の巣の駆除」をやっているのか聞いてみましょう。数は少ないですが、中には無料でやってくれる所もあるようです。
駆除をやってくれなくても「防護服」を貸出している所があります。私の住む市では、駆除は出来ないですが防護服の貸出はしています。白装束みたいなやつですね。
中にはどちらもやっていない場合がありますので、確認してみてください。
この動画だけは見ておけ!
シロウトが蜂の巣を退治するとこうなる
笑っちゃいますよね。
ですが、実際に自分でハチの駆除をすると分かりますよ。あなたもこうなります。
スプレーを吹き付けたりすると・・・
- 蜂もパニックになって
- 巣の周りをガンガン飛び回り
- あなたの事を敵と判断すれば
- 向かって飛んできます
それなりの覚悟だけは、動画を見てイメージしておいて下さい。
無料で業者の見積もりをする判断も選択肢に
これから、自分で蜂の巣を退治する方法をご紹介します。
ですが・・・
- 動画を見て戦意喪失したり
- 下の駆除説明を見て「無理だな…」
と思った方は、一度、業者に相談してみることをオススメします。あなたが思っているより、安いと思いますので。なにより安心で疲れない。
↓↓↓
アシナガバチの巣 駆除方法
用意するもの
- 安全を考え防護服
- スプレー式の殺虫剤(ゴキブリ用ではなく、ハエ・蚊用でOK)×2本
- ゴミ袋
- ほうき・ちりとり
いつやればいいの?
- 夕方から夜の間。ハチたちが巣に戻っている時間
駆除方法
- 防護服を着て、働き蜂が巣に戻って来ていることを確認
- 巣から1~2m風上に離れる
- 風上から巣に向かって20~30秒殺虫剤を噴きつける
- ハチが居なくなったら巣を取り、そこに殺虫剤を20~30秒噴き付けておく
- ほうきで蜂の死骸や巣のカスを掃除し、取った巣と一緒にゴミ袋へ
アシナガバチは殺虫剤を噴き付けられると、驚いて巣から出てきますが襲って来ることはないので、ここでビビらず殺虫剤を噴き付けましょう。
アシナガバチは殺虫剤に弱いので、蜂専用ではなくても効きますのでご安心を。
夜間で周りが暗くてライトを使う場合、ライトに赤いフィルムを付けて使って下さい。これをしないとライトに向かってきますからね。
そして巣を取り除いた後は、巣のあった場所に殺虫剤を撒く事。これを徹底しないと、また同じ所に巣を作られます。
最後の掃除は素手でやらないようにしましょう。まだ生きていて最後の力で刺される可能性がありますよ。
出来ます?笑
無難に一度、相談した方が早いと思いますが・・・
害虫駆除なら!【ムシプロテック】
スズメバチの巣 駆除方法
用意するもの
- 防護服(防護服の下は厚着を)
- ハチ専用の殺虫剤(ジェットタイプがおすすめ)×2本
- ゴミ袋
- ほうき・ちりとり
- 万が一を考え、毒吸引器(千円弱で買えます)インセクトポイズンリムーバー
いつやればいいの?
- 夕方以降の日が沈んでから。ハチたちが狩りを終え巣に戻っている時間
駆除方法
- 防護服を着て、蜂が巣に戻っていることを確認
- 専用の殺虫剤を1~2m離れた所から巣全体に噴きつける
- 蜂の羽音がしなくなるまで30秒くらい噴射
- 羽音がしなくなったら、巣にゴミ袋を被せ巣を取り外す
- 散らばった残骸をほうきで掃除しゴミ袋へ
- ゴミ袋の口を少し開けて閉じ、そこからもう一度殺虫剤を噴射
- ゴミ袋を閉じゴミへ
スズメバチの駆除の際は必ず防護服を着て行いましょう。下にも厚着をすると更にカバー出来て安全です。
殺虫剤を噴射すると蜂が出てきますが、ここも怯まず頑張って。ここを乗り越えれば後は楽ですよ。
ジェット噴射の殺虫剤だと5mくらい離れた場所からOKの物もあります。高さがある場合などに良いですね。
羽音がしなくなってもまだ生きている場合があるので気を付けて下さい。
まだ丸底フラスコの形までは、女王蜂1匹と幼虫しかいないので入り口を塞いでしまえば楽に撤去出来ます。
紹介している3種類の蜂の中で、スズメバチが最強です。
いや、本当に蜂の巣はプロに相談した方が良いですって。真面目に!
害虫駆除なら!【ムシプロテック】ミツバチの巣 駆除方法
用意するもの
- 安全を考え防護服
- ハチ専用のスプレー式殺虫剤(普通の殺虫剤では効きません)
- ゴミ袋
- ほうき・ちりとり
- 水またはお湯
いつやればいいの?
- 夜間から朝方。働き蜂が巣に戻っている時間
駆除方法
- 防護服を着て、働き蜂が巣に戻って来ていることを確認
- 蜂専用の殺虫剤を巣全体に20~30秒噴きつける
- 蜂がいなくなったら巣を取り除きゴミ袋へ
- 残骸をほうきで掃除しこれもゴミ袋へ
- 蜜でベタベタするため、水かお湯で洗い流す
ミツバチには普通の殺虫剤は効きませんので、ハチ専用のものを使います。
巣には蜜があるので必ず撤去をしましょう。アリや他の害虫が寄って来てさらなる被害になってしまいますよ。
巣を撤去した場所にも蜜が落ちています。キレイに洗い流しましょう。
ミツバチの場合は、養蜂農家さんに言えば駆除(撤去)をしてくれます。商売道具ですからね。
このように蜂ごとに多少違います。
特にスズメバチの場合は注意が必要です。大きい巣はムリをしないで、業者さんにお願いしましょうよ。命に関わる場合もあります。
害虫駆除なら!【ムシプロテック】またアシナガバチやミツバチの巣は、害のない場所ならそのままにしておいても大丈夫です。向こうから襲って来ることは、基本的には無いですので。
蜂の習性を知っておこう
蜂もそれぞれの習性を知っておくと対策にも生かせますし、全てが害では無いと言うことが分かります。まずは知ることが大事だと思いますよ。
蜂は季節によって危険な時とそうでない時があります。これを知っておけば 行楽で山へ行っても対処が出来る。
- 蜂の活動期間と習性
- 蜂が好む色
蜂ごとにこの順番で見ていきましょう。
アシナガバチ
活動期間と習性
- 活動期間 3月~9月
- 危険な時期 7月~9月
気性はおとなしく、こちらが何もしなければ襲って来ません。花の匂いに寄って来て蜜を吸いますが、自分の栄養補給のためだけで巣には持ち帰りません。
上記でも触れましたがアシナガバチは、幼虫の餌としてイモ虫や毛虫を捕まえてくれる益虫です。ガーデニングをしている方には嬉しいですよね。
ただ近くに巣があると、歩くだけで攻撃されていると思われてしまうので、気付かないと大変なことに…。良く見ましょう。
アシナガバチは女王蜂が目覚めて3月~5月くらいまでは、女王蜂が1匹で子育てと巣作りをしています。この時期なら巣の駆除も簡単です。
またアシナガバチもスズメバチ科ではありますが、巣や幼虫をスズメバチに襲われることも。弱肉強食の世界です。
好む色
一般的に言われている通り『黒・赤・青』などの濃い色に寄って来ます。
ハチがクロに寄って来るというのは有名ですよね。蜂がクロを見て攻撃的になるのは、天敵のクマが黒いからなんです。
最近は住宅街でも巣を作るようになって、街にはクマがいませんから敵が人間に変わてしまったようですね。
スズメバチ
活動期間と習性
- 活動期間 4月~11月
- 危険な時期 7月~10月
スズメバチの種類によって多少期間が変わりますが、これくらいの期間活動をしています。
一番攻撃的です。色も黄色と黒がはっきりしていて、いかにも悪そうですね。体も大きいので威圧感も。ちょうど行楽で山に入る時期が危険な時期と重なります。
スズメバチは敵が巣の近くに来ると「こっちに来るな!」とアゴをカチカチ鳴らして警告をしてきます。警告をしてきたら200~300mくらい離れたほうが安全です。そこまで行けば追ってきませんので。
まだ4月~5月くらいはアシナガバチ同様、女王蜂が1匹で子育てと巣作りをしています。女王蜂は自ら襲って来ることはありません。子供たちが育つと働き蜂となり数も増えて危険が増します。
スズメバチは肉食でクモやハエ・とんぼやバッタなどの昆虫を捕らえますが、蜜や樹液を巣へ持ち帰る事はないんです。花の蜜や樹液の近くにも来ますが、そこは昆虫の狩り場としてですね。
種類によっては、アシナガバチやミツバチの巣を襲います。そこでサナギを自分の巣に持ち帰り自分達の幼虫のエサに…。仲間だと思ってはダメですね。
好む色
スズメバチも『黒・赤・青』などの濃い色に寄って来ます。
山登りの時は山で目立つように明るい色の服を着ますよね。それは逆効果なんですね。ハチ達は好奇心旺盛なので「何だろう?」って寄って来ます。しかも蜂は何かを調べるときは近づいて、その周りを念入りにチェックして敵かどうか判断しています。
それを手で払って蜂に当たってしまったら「敵だ!」とみなされ攻撃が…。頭や目も狙ってくるので怖いですよ。
もし襲ってきたら頭を低くして300mくらい離れるまで逃げ切りましょう。そこまで行けばもう大丈夫です。
そうならないために、危険な時期は白っぽい服装で行きましょう。
ミツバチ
活動期間と習性
- 活動期間 2月~11月
- 危険な時期 2月~4月・10月~11月
ミツバチは穏やかな気性です。ただ活動期間が長いため、活動初めと活動終わりには巣を守るため普段より攻撃性が増します。5月~9月はミツ集めに精を出しているので穏やかです。そのため養蜂場の方がハチに囲まれても大丈夫なんですね。
ミツバチは1つの巣に女王蜂が1匹しかいられないため、新女王蜂が誕生すると旧女王蜂は半分の働きバチを連れて旅に出ます。これを「分蜂」(ぶんぽう)と言って、4月~5月くらいに大群でいるミツバチの理由ですね。新しい巣作りに最適な場所が見つかるまで、大群で重なり合うように女王蜂を守りながら木に止まっています。
団体でいるとビックリしますがこの時は攻撃はしないので、家探しが終わるまでそのまま見守ってあげましょう。大体1週間くらいで居なくなりますよ。
ただこの時にスズメバチなどに襲われたり女王蜂が死んでしまうと、もうしばらく緊急会議と作戦会議が行われているようですね。対策が決まるまで待ってあげて下さい(笑)
好む色
ミツバチは「青・黄色・青緑」に寄って来ます。
また、甘い匂いや強い匂いにも敏感です。ジュースやお菓子、整髪料や香水も気を付けましょう。
リュックに入れたお弁当のニオイに釣られて、寄って来る事もあるそうですよ。
もし何も考えず香水を付けて甘いジュースを持って、しかも黄色い服を着て気軽に山に行ってしまうと、アイドル並みに蜂たちが寄って来るかも知れないですよ。
行楽シーズンは特に気を付けて下さいね。あっ、タイガースファンの方もかな?
まとめ
蜂の巣の駆除は自分でも出来ますが、まだ15cm未満の小さいサイズの場合です。そのサイズでも実際に除去しようとすると怖いと思います。
安易に落とそうとすると、最悪命にも関わる可能性もありますので。
相手を知って上手く付き合うのか、それとも駆除をするのか。害のある場合と害のない場合で対処も変わりますからね。
わたしは、親指くらいのサイズがある蜂の、住まいをぶち壊すのですから、本気でプロに依頼した方が良いと思っています。
あなたにとって一番最良の方法を選んで下さい。
どうするかはあなた次第です。そして駆除をする場合は準備を怠らないで、そして十分気を付けて下さいね。
蜂を知って快適な行楽シーズンを。
その他、参考サイト
ありがとう。aya