紫外線対策にサングラスは必須ですよね。
普段使いとは違い、レンズの色が濃い品を選んではダメなんですよ。
今回は、サングラスの選び方のポイントから、目に入った紫外線のやっかいな事実をまとめてご紹介します。
要点のまとめから、最初に確認して下さいね。
- 紫外線対策でサングラスを選ぶなら、レンズは薄い色
- 紫外線対策でサングラスの選び方の基本は、紫外線カット率・紫外線透過率を確認すること
- 紫外線カット率→ 数字が大きいと良い
- 紫外線透過率→ 数字が小さいと良い
- 紫外線対策のサングラスのデザインの形は、レンズが大きくすき間が無いと良い
- 目の紫外線対策はサングラスでは無く、伊達メガネのUVカットであれば大丈夫
- 目の紫外線から、日焼けやシミができる
紫外線対策 サングラスの選び方
サングラスの選び方って、普段であれば自分に似合う形やレンズの色で選びますよね。好きなブランドだったり。
私はいつも正直、目に対して優しいサングラスなのかを考えて、今まで買ったことがありませんでした。
今回、紫外線のサングラスの事を調べれば調べるほど「あたいは今まで何をヤッていたのか…」と腹立たしくなるぐらい、サングラス選びは重要なのが分かりましたよ。
では、具体的に噛み砕いて説明していきますね。
レンズの色
レンズの色は、無色か薄い色を選びましょう。
普段のサングラスのレンズの色って何色ですか?
わたしはブラウン系やネイビー系、グレー系が多いかな。
さすがにサングラスですから多少は色の濃いものにして、目線がどこだかわからないようなサングラスだったりしませんか?
それ、普通ですよね。
(グッチ) GUCCI サングラス ブラックミラー ティアドロップ GUC-GG-4216-S-Q69-SS [並行輸入品]
こんなのだったり
Marc by Marc Jacobs マークバイマークジェイコブス サングラス MJ192 トータス
こんなんだったり。
普段使いのサングラスってこんな感じになりますよね。レンズの色は濃くてデザインが好きなもの。これに限ります。
ですが、紫外線対策のサングラスになると選び方が違うんです。
- レンズの色は、薄いサングラスを選びましょう
- もっと言えば、色がついていなくても良いんです
なぜかと言いますと・・・
あなたの目を鏡で見てもらうと分かるのですが、黒目の中心に瞳孔(どうこう)があります。その瞳孔は、暗い所だと一生懸命はたらき光をいつも以上に取り込もうとしてくれているんですね。
「ちょと昼間なのにサングラスするから暗いんですけど。光はどこだ。」とね。
その時の瞳孔はどうなっているのか…
大きく開き、光を取り込もうと一生懸命開いています。
瞳孔からすると、暗いから光を入れるために大きく開いているのですが、大きく開けば開くほど紫外線が入り込んでしまいます。
「おっと、あそこに大きな穴があるぞ。いけーー。」と紫外線が飛び込んでくるんです。
- 紫外線が瞳孔に多く入ってしまうのは、サングラスのレンズの色が濃いから
- 薄かったり無色なら、瞳孔が大きく開き過ぎることもないので紫外線の取り込みも減る
レンズの性能
レンズの色は薄い色にした方が良いのは分かって頂けたと思いますが、レンズは何でも良いわけではありません。
紫外線対策のサングラスですから、そう。UVカットのサングラスを選ぶこと。
紫外線を英語で言うと『Ultraviolet』。ウルトラヴァイオレットを略して『UV』
紫外線をカットしてくれるサングラスですね。
最近のサングラスは、ほとんどUVカットになっているのではないでしょうか。数百円で買えるようなサングラスは違うと思いますが。
では、どんな表記のUVカットのレンズが良いのかですね。
- 紫外線カット率
- 紫外線透過率
- UV400
大きく分けると、この3つの表記になります。
ここで気をつけたいのが、数字の大きさ。
紫外線カット率に関しては、数字が大きいほど紫外線を通しません。カット率ですからね。
- 紫外線カット率(UVカット率)99%
こんな表記がベストです。紫外線を99%入れませんよ。と言う表記ですから。
こんな表記になります。
【輸入元】Eagle Eyes(イーグルアイズ) / トスカン 偏光サングラス 紫外線カット率99.9% 横長スタイル Tuscan
そしてもう一つ。
紫外線透過率に関しては、数字が小さいほど紫外線を通しません。
紫外線透過率(しがいせんとうかりつ)の透過は、透き通ること、通り抜けることを意味する言葉ですので、数字が少ないほうが紫外線を通さない事になります。
- 紫外線透過率 1.0%
こんな表記がベストになりますね。紫外線を1%しか通しませんよ。と言う意味です。
これは15%ですが、こんな表記です。
UVカットサングラスレディース【G-C08-C13572】透過率15% =19=
そして最後に。
UV400は、一番紫外線では規格が厳しい表記になります。
紫外線が強い事とコアラが有名なオーストラリアの規格になるのですが、今までカットやケアなどと色々な名称があった所、新しくできた規格がUV400。
どのような規格なのかを分かりやすく言うと、紫外線には3つの種類があり波長があります。
- UV-A 波長315-400
- UV-B 波長280-315
- UV-C 波長280以下
一番強い波長が400ですよね。UV400は、400以下の紫外線をカットします。と言う規格です。どの波長の紫外線だろうがレンズを通しませんよ。と。
紫外線が強いオーストラリアらしい規格です。
こんな表記で販売していますので見てください。
なんで、表記を統一しないのですかね。
値段に関しては、紫外線が通らないレンズになればなるほど高くなるのが一般的です。
安価で売られているサングラスの表記は、UVカットとだけ表記されていて%表記がないものが多いと思います。当然ですが99%などの高性能のレンズを使っていれば必ず販売側は表記をするもの。
多少のUVカットが出来るレンズで安く販売する方が販売数も増えるし、購入者が知らないからUVカットとだけ表記している。こんな現状だと思います。
本気で紫外線対策ができるサングラスをお探しでしたら、%表記をしっかり確認するかUV400を選びたいですね。
3.サングラスの形
一言で言うと、フレーム・レンズが大きい紫外線サングラスがベストです。
理屈は簡単。
目に紫外線が入るのはレンズからだけではありません。サングラスと顔の間のすき間からも入ってきます。
フレームが大きく、サングラスをつけた時に横からのすき間もない品がベストですね。
本気の方は、こんな形でしょうか。
(スワンズ)SWANS OG 2 OG20701 SIL シルバー 139mm52mm55g
これは本気ですね。
いつまで花粉症ひきずってるんだ。って感じです。でも気にする人はここまでします。
4.サングラスではなくUVカット伊達メガネ
最初にお伝えしたとおり、目の紫外線対策はサングラスで無くても問題ありません。
UVカット出来る『だてメガネ』でも大丈夫ですよ。
レンズは暗くないので瞳孔は開かないですし、レンズにUVカットがあれば全く問題ありません。日常で外に出た時にでも場所を選ばず使えるので、だてメガネで紫外線対策の方が使える場面は多いかもしれません。
探してみました。こんなだてメガネです。
こんな感じでしょうか。1番目も2番目もUV400で良さそうですね。
- 普段使いには紫外線カット伊達メガネ
- 海や山へのレジャーはUVカットサングラスでレンズ色は薄め
こんな使い方をすればバッチリですよね。
紫外線が目にあたえる影響
では、目に紫外線を多く浴びるとどのような事になるのか見て行きましょう。
最初にお伝えしたいのが、そこまで神経質にならなくて大丈夫。
それは、もともと目は紫外線から守る力を持っているからです。ここ最近は、紫外線からの影響を指摘して騒がれる事が多くなりましたが、体には防御システムがある程度は整っています。
なので、そこまで慎重にならなくても大丈夫なんです。
ですが、海や山やゴルフなどで長時間、紫外線を浴びてしまうと話しは別です。
そんな時の代表的な目の症状は、充血や痛みなどが出てきます。
よく海水浴などで海に行くと目が痛かったりしませんか?
あれは海水が目に入り炎症をおこして痛みが出ているのでは無く、目の日焼けによる痛み。
充血して目が真っ赤になりますよね。
あなたが農家で普段から直射日光をよく浴びる生活をしていれば話しは別ですが、長時間の間、紫外線を浴びるのは年に数回がほとんど。
そんなあなたの目は、いくら守る力があったとしても限界に達してしまいます。
- ちょっと勘弁してくださいよ
- 1時間は何とか紫外線と戦いましたが…
- もう無理です
と、こんな感じになってしまいます。
その時の目はどんな状態かと言いますと、黒目の細胞がはがれ落ちて小さなキズが沢山できている状態。もうズタボロになっています。
軽度の紫外線による目の症状は充血や痛みになりますが、重症になると大変なことになる事も。
長期間紫外線にさらされると、白内障や翼状片(結膜、いわゆる白目しろめの組織が異常増殖して黒目にかかってくる病気)が引き起こされると考えられています。
やはり、紫外線を浴びる時間が多くなるのであれば、サングラスや伊達メガネで紫外線をカットしたいですね。
紫外線で肌にシミや日焼けが…
女性は特に気になると思います。
シミや日焼けは普段から気にしていると思いますが、目に紫外線を浴びると肌が日焼けすると最近は言われています。
大阪市立大学の井上正康教授によると、目に入った紫外線も白内障などの眼病を引き起こすだけでなく、肌のメラニン生成の一因となることが明らかにされています。
実際にマウス実験では確認されていて、ここ最近では多く言われるようになりました。その内、日焼け対策は目元から。なんて言われる日も近いのではないでしょうか。
どのようなメカニズムかと言いますと、普通の日焼けと同じサイクルです。
まず、目に紫外線が多く入って来ると目の角膜に炎症が起き始めますよね。分かりやすく言うと、充血や痛みを感じる状態です。
そうなると、黙っていないのがが脳。
メラニン細胞(メラノサイト)と言う細胞が体全体の血液に増えだし、紫外線からの異常を感じるとメラニン色素が増え紫外線の侵入を防いでくれます。
- 大変だ…こっちにもあっちにも紫外線が入り込もうとしている
- メラニン色素でガードするんだー
と体の中では、紫外線VSメラニン色素の戦いが始まります。
皮膚が焼けるのは、このメラニン色素が増えた時に皮膚に沈着して黒ずみます。もちろんシミの原因にもなります。
一般的な解釈だと、肌に紫外線があたるとメラニン色素が増えて。ですが、同じことが目からも起きてしまうんです。
目にだけメラニン色素が増えれば良いのですが、からだ全体に増えてしまいます。
脳は頑張って指令を出してくれていますが、少しありがた迷惑ですよね。
美白意識が高い人になると、大きなつば付き帽子にアームカバーなどで、紫外線を絶対に浴びないぞ!と暑い夏に苦しそうにも見える服装をしていますが
盲点が…目からも日焼けやシミが出来てしまうこと。
UVカットサングラスかだてメガネを是非。
まとめ
- 紫外線対策のサングラスの選び方① レンズは薄い色
- 濃い色のレンズになると瞳孔が開き、多くの紫外線を吸収してしまう
- 紫外線対策のサングラスの選び方② 紫外線カット率・紫外線透過率を確認すること
- 紫外線カット率→ 数字が大きいと良い ・紫外線透過率→ 数字が小さいと良い
- 紫外線カットの規格では、オーストラリアのUV400が一番厳しい規格
- 紫外線対策のサングラスの選び方③ 形はレンズが大きくすき間が無いと良い
- 目の紫外線対策はサングラスでなくても良い。伊達メガネでUVカットであれば大丈夫
- 普段の生活程度なら、目の紫外線はそこまで慎重にならなくても大丈夫。
- 長時間紫外線を浴びると、角膜炎(充血や痛み)が出てくる
- 長時間紫外線を浴びると、黒目の細胞が剥がれ落ち小さなキズが沢山ある状態になる
- ひどくなると、白内障・翼状片・加齢黄斑変性・瞼裂斑などになることもある
- 目の紫外線から、日焼けやシミができる
- メカニズムは普段の日焼けと同じで、目に紫外線が入ってもメラニン色素が増える
いかがでしたでしょうか。
たかがサングラスでも、されどサングラスですよね。
紫外線を意識するなら、レンズの色を薄くするなどは知らない人が多いと思います。
どうしても紫外線対策のサングラスは、色が濃いほうがUVカットしそうに見えますから。そして最近多く言われるようになった、シミや日焼け。
中には急いでサングラスを用意する方も多いと思います。でもやり過ぎなくて大丈夫だと思いますよ。
そして全てに言える事は、普段の生活程度の紫外線でも目にはキズが出来ています。
目の紫外線ケアには、紫外線用の目薬しかありません。
選び方にもポイントがあって、知名度の高い目薬を利用すると、目薬を利用し続ける罠が・・・
それは、製薬会社が多く目薬を売りたいからね。
分かりやすくまとめてあるので、合わせて下の参考サイトも見てくださいね。
その他、目の参考サイト
紫外線対策は目元から。
ありがとう。aki