私が経験してきた事をご紹介します。
人との付き合い方で身につくことや、接客スキルが変わると思います。
出逢う人で、自分の考え方や捉え方を変えてくれる、そんな人に出会えるとあなた自身も変わりますよ。
馬喰町&横山町そして問屋街
私は7年ほどアパレルで働き、その後10年以上アパレルの裏舞台とも言える、婦人服の問屋街で働いていました。
この街は問屋街なので基本的に一般の方は買うことが出来ません。中には、普通の小売店も数店舗ありますが、ほとんどが小売店さんなどの業者さん向けのお店ばかりで、店頭に「一般の方への小売は致しません」って書いてあるので分かると思いますよ。
でも最近は、ネット上で「一般でも買える」とか「名刺さえあれば登録できるから買えるよ」と言うような書き込みがあり、それを本気にした一般の方が小売店さんを装って来られる事があるんです。
いやいや、小売店さんを装っても分かりますって!! この街で働いている人達もプロですから。
お客様の登録条件って店舗によって違うみたいですが、私が働いていた店は条件が厳しかったので、一般の方はまず登録は出来なかったですね。中にはキレてくる一般の方もいましたが…。
どうしても問屋街で買い物がしたい!
という方にオススメは、1年に2回ほど「大江戸祭り」というイベントがあり、その時に一般の方も買うことが出来ます。
注意点として、問屋街の裏通りのみで開催しているので、メイン通りの店舗はほとんど参加店舗ではないので買うことは出来ませんよ。事前によく調べてから行って下さいね。
初めての問屋街
そんな問屋街で初めて働くことになった時のことをお話ししますね。
初めて配属になった店舗をみて、思わず「あれ、ここって倉庫?」と目を疑いました。
あまりにもアパレルの店舗とのギャップが凄すぎて…。何か凄いとこに来ちゃったような感じで。
私の一番の感想は、「え?これお店?汚なっ」て思っちゃいました(笑)
あなたもアパレルのキレイなお店と倉庫を想像して比べて貰うと、ちょっと分かって貰えるかなと…。
とは言え、スゴく忙しいお店で、さっきハンガー掛けしていっぱいにしたラックが、ちょっとの間目を離すともうカラッポ。掛けても掛けても間に合わない。もう無くなってるしっ!! て私も必死でしたね。若かったし。
もう最終的には、量を買いそうなお客様には在庫ごと、「はい、ここから選んで下さい」って。そりゃ、荒い対応にもなりますって。
特にあの頃は、アパレルがまだまだ伸びていた頃でしたから、街もかなり活気づいていましたし、お客様の買っていく金額もアパレル時代の10倍20倍と、全く別の世界でしたからムリもありませんね。
月の予算も全くケタ違いで、私がアパレルでやっていた頃の月の予算を1日で達成してしまうほど、とにかく経験したことのない忙しいお店で驚くことばかりの毎日でした。
そしてこの店は、厄介なことに毎月2回もセールをやっていたんです。この忙しさが、更に倍以上になるんですよ…。想像できます?例えるなら、もう変にアドレナリンが出過ぎちゃってお祭り状態って感じかな(笑)
本当にそれくらいだったんですって。あの頃は。
仕事が終わって帰っても、脳が興奮してるのか中々寝られず、そして問屋だけに朝が早い。そういえば、電車の中で「立ち寝」をマスターしたのもこの頃でした。
私の接客スクルアップは…海外仕入れと救世主
私はこの問屋街で先程の会社ともう一社勤めていました。
最初の店でも2年半ほど、韓国への仕入れを任されていました。
あの頃は、売り場の担当を任され、これからお客様の需要や要望など掴んでいこうと思っている時だったので、まだはっきりお客様の需要を理解できていない状態で悩むことばかりでした。
その後に入った会社では、2年間売り場を担当したものの、違う部署での仕入れをすることになり、また更に悩まされました。この2店舗では、客層も商品も全然違っていたので、また 1 からのスタートかと。
この店舗は、基本的に私ともう一人のスタッフ2人体勢で、売り場を回しながら仕入れにも行くという環境でした。売り場に2人しかいないため、仕入れも1泊2日での強行スケジュールを余儀なくされていましたし、もちろん、次の日も出勤です。これ、本当にハードですよ。
そんな頃、人事異動があり私にとっては救世主となるスタッフが異動に。
彼女は、この店舗のオープン時に売り場を担当していたので、お客様の事を良く分かっている人でした。しかも、本当にお客様のことを一番に考える人で、知識も豊富で見習うことばかりでしたね。
そんな彼女との話し合いで、仕入れをこうしよう、ああしようなど、お客様を知り尽くしている彼女だからこそ言える助言を聞き入れ、仕入れにも活かしていました。
そして私がこの人はすごい人だと思ったひと言が
「どんな商品でも売る自信があるから大丈夫!!」
でした。
本気の思い半分、私への気遣い半分だと思うのですが。
なかなかこんな事言える人いないですよね。
彼女のおかげで、彼女はもちろん、私にも商品にもファンになってくれるお客様が増え、やっと本当の意味で、お客様を理解出来たと思いますし、接客という仕事を理解できたように思います。
私が今まで仕事をして来た中で、これほど影響を受け、これほど一緒に仕事ができて良かったと思える人は彼女以外いません。
そしてこんなに毎日バカみたいに笑って仕事が出来たのもこの時だけです。
そんな人に出会えた事に本当に感謝です。
最後に
私が初めて問屋街に勤めてから十数年経ちますが、今はあの頃の活気とは違っています。
消費税UPと、しばらく続いた円安の影響で輸入がメインのこの街は、静かな街になってしまいました。
それは、韓国に仕入れに行っていてもヒシヒシと感じていた事です。
今は、「安くてイイ物」が当たり前になり、プラスα、「その店独自のオリジナル性」が問われていると思います。
それでも小売店の皆さんは頑張っていて、回数や金額が減ってもこの街に仕入れに来てくれます。
商品も勿論ですが結局は「人と人の繋がり」なので、お店のスタッフとお客様の関係性や信頼性で繋がっていられるんじゃないかなと。
そこを大事にしている人には、やはり人が集まりますよね。
私は最後の店舗で出会えた彼女のおかげで、本当にたくさんの事を得ることが出来ましたし、お客さまへの思いを学ぶ事が出来、そこにお客様が付いてくれたんだと思っています。
何でも一人じゃ限界があります。人との出会いを大切に、また更なる出会いを求めてみるのも良いんじゃないでしょうか。
そして、かけがえのない人と出会って下さいね。
P.S 私は今年、更なるスゴイ出会いがありました。ずっと大事にしていきたいなって思います。
その他、参考サイト
- 親友とはどんな人か…何か…私なりに友人との違いを考えてみた
- ビジネスマインドとは…仕事のプロ意識を人気ラーメン屋から学ぼう
- 成功する人の性格…共通点は…努力と継続力|オジサン達の同窓会
- 貧乏から脱出したい…起業をして努力し成り上がり逆転した住まい
- テレビを見れば…ブログの勉強になる|はじめる前に視点をかえる
ありがとう。aya